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2014年7月16日水曜日

乙武洋匡さんと銀座の「TRATTORIA GANZO」との騒動について

「カツ丼をあっと燃やせる体力がなければ、どこの世界でも大物にはなれない」(孤独のグルメ 第10話より)

いいセリフですね~最近、松重豊主演のドラマ『孤独のグルメ』を観ています。
このドラマ、面白いです。
第10話は、西武池袋線、池袋駅から2駅の東長崎駅近くにある「せきざわ食堂」のしょうが焼き目玉丼でした。ウインナーのフライも美味そうでしたね。
ただ単に腹が減って飯を食べる、物語のピークが飯を食うシーンという、スケールの小さいドラマのようで、すごく面白い。

やっぱり日本には「美味しい店は友達や恋人、家族みんなで行くもの」っていうマジョリティの価値観が前提にあるからこそ、独身の中年男がこんなにも一人で食事を楽しむ光景を繰り広げてくれると、世の独身男性はすごく安堵し、励まされるような気もします。「ああ、一人でも楽しめるんだな」と。
独身・恋人がいない・孤独といったコンプレックスから一時的に逃れられる、解消に導いてくれる映像体験。
このドラマはSeason 3も予定されているぐらいヒットしたみたいで。いかに今の日本に孤独な人が多いのかが伺えますね。
隣の韓国では『友達について江南へ行く』ということわざがあるみたいです。
「別に行く気はないのに、仲のいい友達といつも一緒に行動する」という、ことわざ的な教訓はあまりないですが、韓国では日本よりも「一人で行動すること」に対して、白い目で見られる事があるようで。
だから群れて行動したがる。否、井之頭五郎(松重豊)を見よ!
一人でも、美味い飯を食べ、幸せになることだって出来るんです。
と、いうのは、実は嘘です。私はそうは思えません。
一人でも楽しめるかどうかは、店によって違いますね。

『孤独のグルメ』で紹介されているような。一人でも気軽に行けるような東京近郊の美味そうなお店の場合、孤独でも全然楽しめるのですが。
こじゃれたイタリアンとかに行くと、どうもそんな気分にはなれない。より孤独感が増すときもあります。

銀座の「TRATTORIA GANZO」というお店は、行ったことがない店なので判りませんが。
“トラットリア”という名前が付いていると、大体こじゃれた感じで、単に消費活動してるだけなのに店の雰囲気がいいからそれに溶け込んでる自分もイケてると思ってる鼻のつくOLだの、ファイナルファンタジーに出てくるキャラみたいなチャラチャラした男だのがいて、一人ではすごく入り辛い。ランチぐらいならまだ行けるんですけどね。
このお店、乙武洋匡とのトラブルで、すごく話題になってますね。

イタリアン入店拒否について | 乙武洋匡オフィシャルサイト

すごく丁寧に、お店の忙しさも配慮して、乙武さんは事件の顛末を語っています。
店側の発言、車椅子のお客さんに対し、

「そういうわけじゃ……とにかく、うちは店も狭いですし、対応できません」
「何を見たかは知りませんけど、予約の時点で車いすって言っとくのが常識じゃないですか?」

と言ったのは、たぶん事実じゃないかと。
「なんちゅう店だ!?」って、私は思いましたよ。
もちろん「俺は客だぞ?丁重にもてなすのが当たり前だろ!!」的な、客だからって尊重しろって言ってるわけではありません。
普通のマナー、常識として、

「申し訳ございません、お客様の予約の段階でこちらで車椅子のお客様と把握することが出来ず、席をご用意することが出来ませんでした。またお待ちしておりますので、いつでもお電話ください。」

と、丁重な言葉づかいで断ればいい話だった。それだったら乙武だって納得したはず。
それが客に対するマナーとうか、人に対するマナーでしょうが!
パスタばっか茹でてるせいで、脳味噌も茹で上がってんじゃないのか?ってね。
それがイタリア流ってのかい?
脳味噌もアルデンテで対応しなさいよって言いたいね。
バイトならまだしも、40代のいい大人なんだし。

Trattoria Ganzo - 乙武様のご来店お断りについて。

には、まづ先に言葉遣いですが、お客様に対して「何々だ」などの強い言葉使いはしていません。とありますが。

これは嘘だと思いますね。乙武は嘘をつかない。と、私は信じてますから。会ったことないけど。
というか、あまり取り繕うの得意ではなく、感情をストレートに出す人だと思うんですよね。
かなり昔にも、文仁親王妃紀子様の子どもが生まれた時も、乙武さんは、

世間は昨日から「めでたい、めでたい」と騒いでるけど……
ひとつの命が誕生したことがめでたいの?
それとも誕生した命が「男児だったから」めでたいの?
どちらにしても。
これで、また大事な議論は先送りにされてしまうんだろうなあ…。


とブログを書いてしまい、多くの人から非難轟轟。
そんな正直に意見を述べる人が、嘘ついて銀座のイタリアンひとつのお店をわざわざ悪者に仕立て上げるとは考えにくいと思うんですけどね。
ほんとに対応がぞんざいで腹が立ったからツイッターやブログに書いてしまったはず。別に普通の人だったら誰でも、腹立ったら悪口言いたくなりますよ。
乙武さんはすごく大人に謝罪文を書いてますけど。
自分の影響力を考え、良識ある言動をする社会的責務を果たしたんじゃないかと思いますけどね。
めちゃくちゃ腹立った店があるのに「お前は影響力があるんだから我慢しろ」ってのはね~それは酷な時もあると思いますよ。

私は大した影響力もない一市民なので、まずかった店はまずい、対応が悪い店は悪いと、代わりにガツンと言ってやろうと思いますよ。

おい、「TRATTORIA GANZO」!あんたの店は「被差別イタリアン GANZO」なんじゃねえのか!?差別せずにちゃんと店の看板守れよ!

ってね。

もし、乙武さんがこんな車椅子↓





に乗ってたら、「いいから食わせろ!」って感じで入店できた気もしますけどね(笑)

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